カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した山火事で、米競馬ケンタッキーダービーを2度制したマリオ・グティエレス騎手(38)の自宅が焼失した。代理人のマイク・シアニ氏が明かしたとAP通信が10日に報じた。ロス市北東部のサンタアニアパーク競馬場で10日(日本時間11日)に予定されていた10レースは16日(同17日)に延期され、調教師数人も自宅からの避難を余儀なくされたが、1800頭以上の馬は無事だという。
山火事では、ドジャースなどでプレーしてアジア出身投手最多の通算124勝を挙げた韓国出身初の大リーガー、朴賛浩氏(パク・チャンホ=51)の自宅も全焼した。朝鮮日報によると、パク氏は山火事発生後、家族とともに近くのホテルに避難。その後、ビバリーヒルズにある自宅が全焼したという。
また、八村塁が所属するプロバスケットボールNBAレイカーズのJJ・レディック・ヘッドコーチ(HC)の自宅も全焼。ウォリアーズのスティーブ・カーHCの実家も焼失した。ともに家族は避難して無事だった。レ軍が9日(同10日)にダウンタウンのクリプトドットコム・アリーナで予定していたホーネッツ戦は延期。11日(同12日)に予定されていたレイカーズ―スパーズ、クリッパーズ―ホーネッツも延期が発表された。
プロフットボールNFLは、13日(同14日)にダウンタウン南西のソーファイ・スタジアムで予定していたNFCワイルドカードプレーオフのラムズ―バイキングズをアリゾナ州グレンデールでの開催に変更した。リーグは被災者支援に500万ドル(約7億8850万円)の寄付を決定。地元のラムズとチャジャーズはロサンゼルス市消防局(LAFD)などへ支援を行っており、プレーオフではそれぞれ「LAFD」ロゴの帽子とTシャツを着用する。対戦相手のバイキングズとテキサンズも100万ドル(約1億5770万円)を寄付した。
また、プロアイスホッケーNHLのキングズは8日(同9日)にクリプトドットコム・アリーナで予定していたフレームズ戦を延期。今後続くアウェーゲーム5試合ではヘルメットに「LAFD」のステッカーを貼ってプレーする。米国サッカー協会は市内南部カーソンで予定していた同国女子代表チームの合宿をフロリダ州フォートローダーデールに変更し、3日遅れで17日から開始すると発表した。