MLBで年俸調停権を持つ選手のうち、球団との交渉で9日(日本時間10日)の期限までに合意に至らなかった17人が、球団とともにそれぞれの年俸希望額を提出した。公聴会は27日に始まり、2月14日まで続く可能性がある。
公聴会を待つ間も、球団と選手は交渉を続けてもいい。しかし、ほぼすべてのチームが「ファイル・アンド・トライアル」(希望額提出後は公聴会に進む)という方針を取っている。つまり、球団は1年契約に関する話し合いを続けることを拒否する。ただし、複数年契約や球団オプション/ミューチュアルオプションを含む1年契約の交渉については例外を設けることがよくある。
公聴会に進んだ場合、3人の弁護士が選手側かチーム側の希望金額のどちらかを選ぶことになり、間を取ることはできない。この仕組みは、極端に高額または低額の希望額を提出する行為を防ぐためだ。
17件のうち、最も希望額に差があるのはカイル・タッカー外野手とカブスの250万ドル(約3億9425万円)。タッカーは1750万ドル(約27億5975万円)を希望し、球団は1500万ドル(約23億6550万円)としている。
2番目に差があるのはマイケル・キング投手とパドレスで147.5万ドル(約2億3260万円)。キングは880万ドル(約13億8776万円)を希望し、球団は732.5万ドル(約11億5515万円)とした。米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、タッカーもキングも25年オフにFA権を取得して大型契約が見込まれるため、契約延長にサインする可能性は低く、ほぼ確実に年俸調停の公聴会に進むと報じている。