カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した山火事が韓国人メジャーリーガーにも影響を及ぼした。韓国メディア「スポーツ朝鮮」は11日、ジャイアンツの李政厚外野手(イ・ジョンフ=26)が出国便を変更することになったと報じた。
同メディアによると、イ・ジョンフは当初、12日に韓国から渡米予定だったが、マネジメント会社が「ロサンゼルスでの山火事により、やむを得ず出国便を変更することになった」と発表。ロスを経由しサンフランシスコに向かう飛行機に搭乗予定だったが、安全を考慮し13日のラスベガス経由のフライトに変更したという。
イ・ジョンフは昨オフ、ポスティングシステムを利用して韓国キウムから6年総額1億1300万ドル(約176億3000万円)でジャイアンツに移籍。メジャー1年目の昨季は春先に初本塁打も記録するなどリードオフマンとしてプレー。ただ、5月12日のレッズ戦の中堅の守備で、飛球を追ってフェンスに激突し左肩を脱臼し、手術。その後のシーズンを全休することとなった。1年目の成績は37試合で打率・262、2本塁打、8打点だった。2年目の雪辱に燃えている。
山火事は現地時間7日、ロサンゼルス西部や北部近郊で発生し、強風の影響などで拡大した。捜査機関によると、確認された死者数は9日夜時点で10人。警察は10日、約15万3千人が避難命令の対象下にあると表明した。バイデン大統領も同日、「安否不明者が多数いる」と述べ、死者が増えるとの見通しを示した。
スポーツ界でも被害が出ており、八村塁が所属するプロバスケットボールNBAレイカーズのJJ・レディック・ヘッドコーチ(HC)の自宅が全焼。ウォリアーズのスティーブ・カーHCの実家も焼失した。
また、韓国出身初の大リーガーでドジャースなどでプレーした朴賛浩氏(パク・チャンホ)のビバリーヒルズの自宅も全焼したという。