J1湘南ベルマーレが11日、平塚市内のホールで新体制発表会を開催した。
昨季の湘南は最終盤を前にJ1残留争いから抜け出したものの、残留決定後の2試合で連敗を喫し、前年と同じ15位どまり。一方でFW鈴木章斗(21)やFW福田翔生(23)が初めて2桁得点をマークするなど、若手の成長が今後へ期待を抱かせた。就任5年目を迎える山口智監督は「選手・スタッフと一緒にもう一つ大きくなり、チームとして結果にフォーカスしていきたい。昨季は少しずつではあるけれど、スペシャルなところが多く出始めた時期。それをいつ、どう生かせるかを大事にしながらサッカーを探求していきたい」と抱負を口にした。
新加入は移籍3人、新人5人(大卒2、高卒3)の計8人。鹿島から移籍加入したMF藤井智也(26)は「湘南のために走れる、戦える選手になれるよう取り組みたい」と新天地での決意を語った。流通経大柏から加入するDF松本果成は、この日同時刻に開催された全国高校選手権の準決勝出場のため欠席。先発メンバー入りがアナウンスされると、会場のファンから大きな拍手が上がった。
新ユニホームも披露され、胸スポンサーにはクラブの前身企業である「フジタ」のロゴが入った。水沼貴史氏らがMCを務めたトークショーではDF鈴木雄斗、DF鈴木淳之介、FW鈴木章斗による「鈴木ミーティング」が開催されるなどさまざまな趣向が凝らされ、新シーズンへの期待を胸に集まったファンを楽しませた。