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【藤井聡太王将と一問一答】研究パートナー・永瀬九段と初の2日制「楽しみ」

スポニチアネックス 2025年1月11日 19時47分

 将棋の藤井聡太王将(22)=7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦するALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負の第1局が静岡県掛川市の「掛川城二の丸茶室」で12日から始まるのを前にした11日、同市内で藤井が前日会見に臨んだ。

 会見での一問一答は以下の通り。

 ――あすから王将戦が開幕する

 「永瀬九段と2日制で対局するのは王将戦が初めてになるので、楽しみな気持ちがあります。2日制ですと一手一手深く考えて精度の高い将棋を指すことが求められると思いますので、それができるよう2日間集中して戦いたい」

 ――永瀬と2日制のタイトル戦は初めて。以前、永瀬は2日制だと指し手の精度が上がってくるのでは?という話をしていました

 「永瀬九段は長時間の対局も得意にされているという印象がありますし、それに対してこちらも持ち時間を有効に使って読みを深めていく必要があるのかな?と思っています」

 ――昨年末から今年にかけ「新しい挑戦」など、新しい何かを模索する話をしています

 「今の段階では7番勝負通し、どのように戦うかはっきりと描いていることではない。戦って行く中で少しずつ新しい工夫を考えて行ければ、と思います」

 ――王将戦の開幕は、今年のタイトル戦が始まる、という意味合いもある。今年のタイトル戦での戦い方について

 「今年1月から王将戦が開幕し、2月からは棋王戦。叡王戦の本選のトーナメントも並行して進む形になるので、去年の同じ時期に比べると対局も少し増えるのかな?と思います。その中で良いコンディションを維持して対局に臨めるようにしたい。1年通しての具体的な目標を立てていると言うことではないですが、対局を通して感じた課題も多くある。それを改善していける1年になるよう取り組みたい」

 ――永瀬の強みは?

 「永瀬九段は序中盤の研究の深さ、正確さ。中終盤においても、一見気がつきにくい手をうまく拾って、例外的な応酬を見つける力も強い。こちらもなんとか気がつきにくい手を含めて探って、読みを深めていきたい」

 ――永瀬は「軍曹」というあだ名があり、2日制で千日手指し直しといった体力勝負にもつれる可能性もある

 「どういった展開になるかはまだ分からないですが、そうなったとしても最後まで集中力を切らさずに戦いたいです」

 ――永瀬は研究パートナーであり切磋琢磨(せっさたくま)し合う関係性。永瀬は藤井にとってどんな存在?

 「四段の頃からVSで教えていただいていて、それによってトップの棋士の将棋を知ることができた。将棋に対する取り組み方も含めて勉強になり、私自身を引き上げていただいた。今も技術的な面や取り組み方の両面で刺激を受けている方です」

 ――掛川市でやることへの思いは?

 「掛川で王将戦の対局をさせていただくのは3回目。対局場の掛川城二の丸茶室も素晴らしい雰囲気ですし、掛川の対局では多くの方に歓迎していただけてるという印象がある。期待に応えられるよう、あすから頑張りたい」

 ――勝負めしやおやつなど、楽しみなメニューは?

 「まだメニューを見ていないので、どういったものをご用意いただけてるかまだ知らない状況ですが…(笑い)毎年いろいろな工夫をされていると感じているので、今年も楽しみにしています」

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