24年パリ五輪男子高飛び込み銀メダリストの玉井陸斗(18=JSS宝塚)が11日、自身のインスタグラムを更新し、今月4日に86歳で死去した馬淵かの子さんを悼んだ。
馬淵さんは五輪に3度出場し、引退後は指導者として1979年に日本で初めて飛び込み用室内プールを備えたクラブ、JSS宝塚を開いた。多くの名選手を育て、玉井が小学1年の時に才能を見抜いて競技に勧誘。玉井はパリ五輪で日本の飛び込み勢で初めて表彰台に立つ快挙を成し遂げた。
玉井は銀メダルを首にかけた馬淵さんとのショットを投稿。「1月4日に僕の恩師である馬淵かの子コーチが息を引き取りました」と伝え、「いつもパワフルで優しいかの子コーチ。選手を始めた頃に2年間ほどご指導頂いて、飛込の楽しさや基本を教えてもらいました。かの子コーチのお陰で今の僕があります」と感謝をつづった。
「毎日プールサイドで声を出しておられた水着姿がずっと心に残っています。クラスが上がってからも、会う度に『体調どう?』『怪我はない?』と声を掛けてくれていていつも嬉しく思っていました。昨年、オリンピックのメダルを僕自身でかの子コーチの首にかけることが出来て本当に良かったです」と恩師との思い出を回顧。
「これからもかの子コーチの言葉を胸に、次のオリンピックに向けて頑張るので見守っていてください。今まで本当にお疲れ様でした。ゆっくり休んでください」と追悼のメッセージを記した。