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サザン 26年ぶりの石川から全国ツアー開幕!「最強寒波とともに帰って参りました」 被災地に歌声

スポニチアネックス 2025年1月11日 20時3分

 サザンオールスターズが11日、金沢市の石川県産業展示館4号館で6年ぶりの全国ツアーをスタートさせた。昨年、能登半島地震や豪雨の2つの自然災害に見舞われた石川を音楽で元気づけたいと、26年ぶりに同県でメロディーを奏でた。

 開演が待ち切れないとばかりに、5300人の観客が手拍子とウエーブを何度も起きた。そんな熱気の中、登場した桑田佳祐(68)は神奈川県茅ケ崎市出身ながら「お久しぶりでございます。生まれ故郷の金沢に帰って参りました」といつものあいさつで会場を沸かせた。さらには「最強寒波とともに26年ぶりに帰って参りました。年老いてしまいましたけど、アルフィーより年下のサザンオールスターズでーす!」とおどけ、ファンを笑いの渦に巻き込んだ。

 アリーナとドームを巡り26公演、約50万人を動員予定のツアー。石川での開幕はメンバーたっての願いだった。会場は地震発生直後、全国から集まった支援物資の受け入れ先でもある。そのステージで石川さゆり(66)の「能登半島」をカバーし、ご当地ネタを交えた桑田らしい軽妙なトークでファンを楽しませた。

 今年初となったステージは2時間半の熱演。3月19日発売の10年ぶりのアルバム「THANK YOU SO MUCH」の収録曲を中心に披露。被災地への思いを込め、地震から1年が経った元日に配信の「桜、ひらり」や、華やかなダンサーを引き連れた「恋のブギウギナイト」。往年のヒットソング「海」に加えて未発表曲も届けた。平均年齢68・6歳の円熟味が増した“高齢者バンド”の演奏に会場が酔いしれた。

 桑田は「皆さんのもとに素敵な春が訪れますように!」と願った。26年ぶりのステージに熱狂したファンへの感謝を込めて、最後に5人は「ありがとう北陸!!」と書かれた横断幕を掲げた。デビュー47年目のサザンが全国で待つファンの元へ走り出した。

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