J1新潟の後援会主催の激励会が11日、新潟市の新潟テルサで行われた。今季はGK陣のポジション争いに注目が集まる中、J2熊本から加入したGK田代琉我（26）が明るいキャラクターを存分に発揮して、約1400人が駆けつけたサポーターの前で存在をアピールした。チームはあす13日から宮崎キャンプをスタートさせる。
激励会恒例の選手によるトークショーで、1組目は“田代劇場”と化した。座り位置が真ん中だった田代は最初のあいさつで「1年目なのにセンターもらってすみません」と早速、会場の笑いを誘い、サポーターの心をグッとつかんだ。
国士舘大で同期だったMF宮本とのやりとりでは、当時よく一緒に出かけるほど仲が良かったにもかかわらず、エピソードが出てこない宮本に愛ある突っ込みを連発。一方で「人に興味を持つようになった。大人になった英治を見た」と話し、自ら場を回す役割も務めてMCの2人に「きょうMC3人体制じゃないですよね？」と盛り上げた。
「シュートストップ、ハイボールが得意だけれど個人的に強みは情熱、パッション。サポーターの熱に負けないように頑張っていきたい」。新体制会見でそう自己紹介し、9日に新潟市の中原八一市長を表敬訪問した際には「雪も僕の周りでは溶ける」と熱さをアピールした。この日も特長を聞かれると「こういう場でも堂々としている姿」とドヤ顔をして見せた。
GK陣は昨季までの守護神の小島が柏、準優勝したルヴァン杯でゴールマウスを守った阿部がJ2磐田に移籍し、西村もJ3松本に期限付き移籍。昨季から残ったのは吉満だけと開幕に向けて激しい先発争いが予想される中、まずはそのキャラクターで存在感を示した。
トークショーの最後には、移籍した阿部らと仲が良かったMF長谷川の友達に立候補。「別れがあれば出会いもある。新しい風を吹かせようかな」とニヤリ。持ち前の明るさでチームを盛り上げていく。