中日のドラフト1位・金丸夢斗投手(21=関大)が11日、ナゴヤ球場で新人合同自主トレ初日を迎え、井上監督から“青空個人面談”を受けた。
「内容は内緒ですが、自分のペースを崩さず、春季キャンプを迎えられるようしっかりレベルアップしたい」
金丸が振り返ったのは、視察した指揮官が本塁付近に集合した新人たちに10分ほど訓示した後のこと。練習を再開し約20メートルの距離でキャッチボールをしていたところ、井上監督が左腕のもとへ歩み寄り、今度は2人きりで5分ほど話し込んだ。
懸案は腰の状態で、昨年5月に骨挫傷を発症。順調に回復しているが、無理は禁物だ。井上監督は「本人は“大丈夫です”と言っていたし、動きを見ても、とは思うが、うのみにするのはね。力が入り過ぎたとかがないように。冷静に、周りに左右されることがないようにと伝えた」と説明した。
春季キャンプの振り分けは、今月中旬のスタッフ会議で決める予定。指揮官は「悩んでいる。期待が大きいルーキーの1軍キャンプスタートは望んでいるが、焦らせてしまう。今後の報告を受けてから、決めます」と慎重に判断する構えだ。
この日は一部別メニュー調整でも、アマチュアNo・1投手の潜在能力の一端は示した。キャッチボールに熱視線を送った井上監督からは「いい球の回転で、いいラインが出ていた」と絶賛された。金丸は「無理をせず、できることをしっかりやって、2、3月に万全で投げられるようになってからアピールしてシーズンを迎えたい」と力を込めた。(湯澤 涼)
≪吉田&石伊は1軍Cスタート内定≫
D…ドラフト2位・吉田(西濃運輸)と同4位・石伊(日本生命)の1軍キャンプスタートが内定した。井上監督が「社会人からの2人については、肩や肘など体に不具合がなければ1軍キャンプに連れていきたい」と明言。ともに即戦力として期待されており、吉田は「自分もそのつもりでいましたし、準備はしてきた。もう一つ状態を上げていければ」と力を込めた。