オリックスのドラフト5位・東山(ENEOS)が「投げるメンタリスト」として1年目からの活躍を誓った。大阪・舞洲での新人合同自主トレに参加。同大心理学部卒の秀才右腕が、自身の心を整え、相手心理を読みながらプロの打者を抑え込む。
「野球に通じるところが結構あった。緊張を緩和する方法とか、副交感神経をどう優位に働かせるとか。少しはためになったかと」
最速151キロの即戦力右腕は頭脳も優秀だ。香川県屈指の進学校・丸亀から同大に進み、心理学を学んだ。卒論のタイトルは「表情が緊張緩和にもたらす影響」。緊張時は交感神経が優位になるが、副交感神経を優位にするためにマウンドで深呼吸したり、目をつぶったりするルーティンを取り入れた。
一方で今季のチームのキャッチフレーズである「常熱」も持ち合わせている。「結構、気持ちで投げるタイプだと僕は思っている」。時には熱く、時にはクールに。心もボールもコントロールしながら、結果を積み重ねる。(山添 晴治)