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広島・坂倉 自身初の打撃タイトル獲得に意欲 「狙えるものは狙いたい」9年目さらなる高みへ打力向上期す

スポニチアネックス 2025年1月12日 5時47分

 広島・坂倉将吾捕手(26)が11日、高知市の東部総合運動場で同僚の韮沢雄也内野手(23)、玉村昇悟投手(23)らと行っている合同自主トレを公開。「自分にプレッシャーをかける意味でも、狙えるものは狙いたい」。プロ9年目となる今季、自身初の打撃タイトル獲得に意欲を示した。昨季はチームトップ12本塁打をマークしたが、満足はしていない。さらなる高みを見据え、打力向上を期す。

 坂倉は9年目のシーズンに向けて自覚を新たにした。昨季の悔しさを晴らすべく、進化を誓った。

 「チームの優勝はもちろん、個人が頑張らないと上にはいけないと(昨季の経験で)分かった。カープのチーム力は高いと思うので、もっと個人がレベルアップしていけるように、高い数字を求めていきたい」

 さらなる高みを見据える。「チーム坂倉」の合同自主トレは今回で3年連続。後輩の韮沢、玉村とともに、精力的に汗を流す。昨年11月に右肘クリーニング手術を受け、状態は「30~40%ぐらい」と分析。それでもフリー打撃は柵越えを放つなど、スイングの力感は100%に近づきつつある。スローイング練習も昨年末から再開。キャッチボールは40メートルほどの距離まで伸びるなど、徐々に強度を上げている。

 昨季は打率・279でチームトップ12本塁打を記録したが、満足の2文字はない。今季は初の打撃タイトルに強い意欲を示す。

 「ホームラン数も12本じゃ寂しい。(昨季はチームで)誰もタイトル争いをしてないので、(今季は)自分にプレッシャーをかける意味でも、狙えるもの(打撃タイトル)は狙いたい。たくさん点が取れるように貢献したい」

 21年には当時同僚だった鈴木誠也(カブス)と首位打者争いを繰り広げたが、2厘及ばず、リーグ2位の打率・315。昨季は後半戦の打率・350がリーグトップながら、前半戦の不振が響いて、個人タイトルは獲得できなかった。真価を示すためにも、「タイミングを取ることと、スイング軌道」を意識して練習を重ねる日々。「自分の感覚を大事にしたい」と言葉に力を込めた。

 「去年ああいうシーズンになって、同じことをやっているようじゃダメだと思うので、入り(開幕)からしっかりできるようにやりたい」

 同じ轍(てつ)を踏まないためにも、この合同自主トレ期間中から入念に準備を進める。目指すは開幕からのロケットスタート。扇の要は攻守で、チームを勢いづける。(長谷川 凡記)

 ≪焼きそば、おでんなどをふるまう≫

 ○…チーム坂倉の3選手が、見学に訪れた約60人のファンと報道陣に粋なプレゼントを行った。地元飲食店の協力を受け、ランチタイムに「焼きそば」、「おでん」、「フランクフルト」などを振る舞った。韮沢は高知名産のニラを使った焼きそばを調理し、坂倉、玉村は盛り付けを行って直接ファンに手渡すなど、初の試みは大成功。坂倉は「たくさんの方が来てくれてよかった。ありがたい」と感謝していた。

 ≪玉村は規定投球回到達を目標≫

 C…玉村は3年連続で、チーム坂倉の合同自主トレに参加。自身初の規定投球回到達を目標に掲げた。「いってみないと分からないことがあると思うので、まずは1回いきたい」。21年に自己最多101イニングを投げた経験はあるが、143投球回は未知の世界。「もう6年目で、中途半端な成績ではダメ」。自主トレでは下半身強化に注力し、年男として迎える今季の飛躍につなげる。

 ≪韮沢は長所を磨く≫

 C…韮沢は背水の覚悟で、今季の活躍を期した。「去年はすごい悔しかった。今年にかける思いは違う」。昨季は11試合の出場で打率.133。激しい内野の競争に割って入るためにも「強みである(速い)真っすぐを打てることをもう一回、キャンプからアピールしていきたい」と誓う。合同自主トレではスイングスピード、打球速度を上げることに注力。長所を磨き上げ、存在価値を示す。

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