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西武ドラ1・斎藤 「2」に誓うレジェンド級活躍 「凄い背番号で名誉」目標は同じ遊撃・今宮&ジーター

スポニチアネックス 2025年1月12日 5時32分

 レジェンド遊撃手の背中を追いかける。西武の新人合同自主トレが11日、埼玉県所沢市の球団施設でスタート。ドラフト1位の斎藤大翔内野手(17=金沢)は、遊撃手としてソフトバンク・今宮健太内野手(33)、元ヤンキースのデレク・ジーター氏(50)を理想に掲げた。同じ右打ちで背番号「2」を背負っていたレジェンドを目標に、大型遊撃手としての大成を誓った。

 大きな「2」が白い文字でくっきりと浮かんでいた。澄み渡った所沢の青空よりも深い濃紺のビブス。ユニホームではなかったが、斎藤が期待の背番号を身につけてプロ人生のスタートを切った。

 「本当に凄い背番号で名誉だと思う。その期待に応えられるようなプレーを見せてゴールデングラブ賞を目指してやっていきたい」

 1メートル81の長身で遠投120メートル、50メートル走は6秒0。強肩と俊足を兼ね備えた大型遊撃手として期待がかかる。キャッチボールでは高校時代から続ける素早い握り替えを繰り返し「これからも変えずにやっていきたい」と守備への強いこだわりを見せた。マシン打撃では広角に鋭い打球を披露。将来性豊かな17歳は「3年目までにショートのレギュラーを獲るという目標を決めたので、それに向けて体づくりや技術練習をしっかりしていきたい」と気持ちを新たにした。

 目指すべき同じ右打ちの背番号「2」の遊撃手が2人いる。まずはゴールデングラブ賞5度、ベストナイン4度のソフトバンク・今宮。斎藤にとっては10年のプロ入りから18年までの背番号2のイメージが強い。三遊間の深いゴロを悠々とアウトにする強肩を何度も動画で見た。「凄く好きな選手。自分も肩に自信があるので(目標は)今宮選手のようなプレーだと思う」。将来的に源田の背番号6を受け継ぐことも目標で、19年に背番号6に変えた今宮と重なる。

 もう1人は元ヤンキースのデレク・ジーター氏だ。名門一筋で通算3465安打をマークし、背番号2は永久欠番。斎藤が掲げた「40歳までショート」の目標と同じく、ジーター氏は40歳まで遊撃手として現役を貫いた。

 視察に訪れた西口監督は「チャンスをつかみ取れる選手になってほしい」と期待した。「格好いいショートで凄いレベルの高い方々ばかり。そういう選手を目指したい」と斎藤。無限の可能性を秘めた第一歩を踏み出した。(福井 亮太)

 ▽主な背番号「2」の遊撃手 巨人の広岡達朗は新人王を獲得した54年から引退する66年まで背負い、通算1081安打、117本塁打をマーク。通算477盗塁の俊足巧打のスイッチヒッター・高橋慶彦は広島時代の78~89年と阪神時代の91、92年に背負い盗塁王3度、ベストナインを5度獲得した。中日・荒木雅博は、一時コンバートで遊撃を守ったことがあるが主に二塁手。現役選手ではロッテ・松川、阪神・梅野ら捕手と、巨人・吉川、DeNA・牧ら二塁手が多くつけている。

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