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倉科カナ引っ張りだこの理由は…NHKプロデューサー語る BS「トゥルー・カラーズ」難役好演中

スポニチアネックス 2025年1月12日 8時10分

 倉科カナ(37)、毎熊克哉(37)、渡辺謙(65)が共演するNHKBSプレミアムドラマ「TRUE COLORS(トゥルー カラーズ)」(日曜後10・00)が豪華出演者と熊本・天草のほかイタリアロケによる壮大なスケールの作品として注目されている。倉科演じるファッション業界のトップフォトグラファーが目の難病を告知され、故郷・天草に足を運ぶことから展開するストーリー。さまざまな難役を演じ続け、ドラマに引っ張りだこの倉科の魅力について同作の樋口俊一プロデューサーに聞いてみた。(鈴木 美香)

 樋口氏は今作への倉科の起用について「脚本・演出、原作を担当されている源孝志さんと私で演技力について一致していたこと、目力の魅力、熊本弁の多い役柄で熊本出身であることから倉科さんしかいないとお願いし、快諾を得ました」と語った。

 源孝志氏の小説「わたしだけのアイリス」が原作。倉科が演じるのは、ファッションフォト業界のトップフォトグラファー。高校卒業後に天草から上京してがむしゃらに働き、イタリアのトップデザイナーからも厚い信頼を得て、その地位を確固たるものにしようとしていたが、思いもよらない目の疾患が判明。カメラマンとして致命傷となりかねない状況に直面する中で、

妹から会いたいという便りが届き、18年ぶりに故郷・天草の港に降り立つ。天草で嫌悪感を抱き続けてきた継父(渡辺謙)や高校時代の親友(毎熊克哉)と再会し変化が起きていく…という姿が描かれる。

 樋口氏は「病気を知らされてショックを受けるシーンは、トップフォトグラファーというやっと築いた地位とのコントラストがあり、そこを倉科さんが見事に演じてくれて引き込まれるシーンになりました。素晴らしい表現で迫真の演技に恐ろしさを感じるほど。ぜひ刮目(かつもく)してほしいです」と倉科の演技を絶賛。「倉科さんとは『カンパニー~逆転のスワン~』(BSプレミアム、2020年)でご一緒して、はつらつとしたメリハリのある演技に魅了されました。そして、その後に出演された舞台を何作も拝見させていただき、日舞の習得などを通して培われたしなやかでフェミニンな所作や演技にも感心し、幅の広い演技が出来る方と改めて思いました。同じ明るいキャラクターの演技でも、キャピキャピしたものだけでなく、落ち着いた明るさも表現できる。地に足の着いた演技ができることも魅力です」と語り、制作者の間で引っ張りだこになっている理由を語った。

 今作で演じる役柄は我が強く、がむしゃらに仕事に邁(まい)進してきただけに敵も多い。樋口氏は「最初は嫌いと思う視聴者の方々もいると思いますが、天草での再会をきっかけに変化していき、回を重ねるごとに愛されるキャラクターに変わっていく。その姿を見事に演じる倉科さんを見ていただきたいです」と力を込めた。

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