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大型FA契約を結んで結果が出なかった10選手 山本、前田、イ・ジョンフは2年目に価値を証明できるか

スポニチアネックス 2025年1月12日 8時25分

 大リーグ公式サイトが11日、1年前にFAで複数年契約を結びながら期待を裏切る結果に終わった10選手について特集記事を掲載した。

 契約2年目だが、投資に見合った価値を証明する時間はまだ残されており、再び自らの評価を上げるチャンスでもある。10人の一人に選ばれたのがドジャースの山本由伸投手(26)。昨オフ、投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(当時約462億円)の契約を結んだ。実力の高さを証明し、ポストシーズンでも重要な役割を果たしてドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献した。しかしながら、右肩の問題で約3カ月間離脱し、レギュラーシーズンではわずか90イニングしか投げられなかった。今季はタイラー・グラスノー、大谷翔平、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイといった投手たちがケガから復帰してくることを考えれば、山本がシーズンを通して投げ、ローテーションの基盤となることが期待される。

 前田健太投手(36)はトミー・ジョン手術から復帰し、2023年にはツインズで104回1/3を投げて防御率4.23を記録。FAでタイガースと2年総額2400万ドル(当時約36億円)の契約を結び、エースのタリク・スクバルに次ぐ先発としてローテーションに組み込まれた。しかし、最初の16試合で防御率7.26と打ち込まれた後、先発の座を失った。それでもロングリリーフに転向してからは改善を見せ、リリーフとして12試合で42イニングを投げ、防御率3.86、K/BB(奪三振/与四球比)5.86を記録した。A.J.ヒンチ監督は昨季独特の投手起用法を行い、チームをポストシーズンに導いた。先発もリリーフもできる前田は重要なイニングを任され、チームの成功の鍵を握る存在かもしれない。

 ジャイアンツのイ・ジョンフ外野手(26)は6年総額1億1300万ドル(当時約188億5000万円)の契約を結びながら、5月12日にセンターのフェンスに衝突して左肩の関節唇を損傷し、ほとんどのシーズンを欠場した。負傷前のイ・ジョンフは優れたコンタクト能力を発揮し、空振り率9.6%、三振率8.2%で、スイングの37.1%でボールを芯で捉えた。しかしながら、これらの数値は目立った結果には結びつかず、158打席で打率.262、長打はわずか6本(本塁打2本)、OPS.641だった。さらにレベルの上がったナ・リーグ西地区でジャイアンツが存在感を示すためには、イ・ジョンフの活躍が必要不可欠になる。

 10人には他にコディ・ベリンジャー外野手(ヤンキース)、ルーカス・ジオリト投手(レッドソックス)、ジョーダン・モンゴメリー投手(ダイヤモンドバックス)、エドゥアルド・ロドリゲス投手(ダイヤモンドバックス)らが挙がっている。

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