レッドソックスの吉田正尚外野手(31)が11日(日本時間12日)、本拠地フェンウェイパークで行われたファン感謝イベントに参加した。ファンとの写真撮影、サイン会などをこなすと、日米メディアにも対応。その場で昨年10月に手術を受けた右肩の状態、今後の見通しなどを語った。
吉田との一問一答は以下の通り。
――肩の状態は。
「順調に来ています」
――肩の手術はどういったものだったのか。
「関節唇の修復です。切れていた部分を縫い合わすような手術をしました。肩を4週間くらい固定していたので、最初の1カ月近くは重いものを持ったりとか、(子供の)抱っことか(できなかった)。今では可動域の段階は終わって、徐々に右手でおもりを持てるようになってきたので、徐々に重さを上げながらというところです」
――いつ頃からスイングなどを開始するのか。
「(スイングは)2週間後からで、キャッチボールは3月くらいから。シーズンに合わせて逆算していく感じです」
――昨季ポストシーズンで大谷選手が反対の肩を負傷した。その後に連絡は。
「していないですね」
――右肩を痛める方が左打者の打撃には影響するのか。
「肩はやはり肘よりも手術をみんな避けるパターンは多いです。僕もできれば避けたいなと思っていました。ただ、1年、結構苦しみましたし、そういう選択に至るまで段階を踏んでこれたので、決断は僕の中ではスムーズにできたかなと思います」
――順調にいけば開幕に間に合いそうか。
「それに向けてやっています」
――コーラ監督は昨季、肩の故障がDH専念の主な理由だったと述べていた。今年守備につけるのは楽しみか。
「チームの状況にもよると思いますし、任されたところでしっかり自分の仕事をできるように、いつでも準備できるようにしたいと思います」
――トレードの噂で名前が出ていたが、気づいていたか。
「ミュートにしていた(笑い)。いろんな情報は知っていましたけど、それは僕ではコントロールできないですから」
――そういう話は自分が見なくても周囲から入ってくるのでは。
「まあ周りからたくさん来ますし、こっちはこれだけオフシーズンも盛り上がるのってすごいことだなと。FA、トレードも含めて、動きが活発で、それだけファンの方も盛り上がる。そこに関して自分にできることはないので、もう動くなら動いてそこでやるしかない。プレーヤーはそういう立場だと思います。自分に拒否権とかあればまた別でしょうけど、自分の立場ではそれはできない状況ですので」
――レッドソックスではまだ自身の最大の力を発揮したとは言えないか。
「自分自身も日本の成績のようなってところをずっと頭においてはいます。場所は違いますけれど、チーム順位を上にいけるような活躍が自分自身できていない。まだまだキャリアハイを目指してやっていきたいです」
――このオフ、ボストンに残ったのには重要な理由があったのか。
「肩を治して、強くして、また帰って来れる選択として、これ(での調整)が一番、チーム、自分にとってベストかなと思いました」
――いつキャンプ地に入るのか。
「ちょっとこっち(ボストン)でやることやって、投げたり打ったりっていうところのステップは暖かくなってきた方がいいと思うので、2月のどこかのタイミングでだと思います。野手が17とかでしたっけ。それよりはもちろん早くは来ると思いますよ」
――佐々木朗希投手とレッドソックスについて話したことは。
「僕は直接はないですね」
――リクルートしてくれと言われていたのか。
「いや、特にリクルートとかはなく。あまり特別、個人の接点はそんなになかったですし」
(ボストン・杉浦大介通信員)