フランクフルトU―21でアシスタントコーチを務める長谷部誠氏(40)が12日、さいたま市内で取材に応じ、日本代表が“歴代最強”と称されることに対する違和感を口にした。
昨年9月から日本代表コーチを兼任するが「歴代最強とか言うのは基本的には好きではない。日本サッカーをつくってくださった先輩方の力がなければ、自分も海外でプレーするとか、海外で指導するとか、そういうチャレンジはできていないと思う。そういう先輩方へのリスペクトが常に頭にあるので、そういうこと(歴代最強)はまったく思わない」と強調した。
W杯アジア最終予選でC組の日本代表は5勝1分けの無敗で首位を快走。3月20日のバーレーン戦に勝てば3試合を残して8大会連続の本大会出場が決まる。長谷部氏は「自分は日本代表の肩書を名乗るのが失礼なぐらいの働きしかできていないと思っているが、レベルの高い選手を見られることはすごく刺激になる。監督やコーチングスタッフ、テクニカルスタッフと時間を共にしてコミュニケーションを取れるのは本当にありがたい。指導者1年目にレベルの違う2つのチーム(日本代表とフランクフルトU―21)を見られるのは本当にありがたい環境」と感謝した。
この日は浦和駒場スタジアムで開催されたフランクフルトと浦和によるサッカー教室に参加。小学3~6年生の50人に座学、ピッチ上でのトレーニングで指導し「自分は熱量をグラウンドに持ち込める指導者に魅力を感じていたので、今はそういうところにトライしている。Jリーグ、そして世界で活躍する選手がこの中から出てきてくれればうれしい」と期待した。