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田中希実 兵庫のアンカーで発進!17日で大震災30年「自分には走ることしか」県民へ魂のレースを

スポニチアネックス 2025年1月12日 14時18分

 ◇都道府県対抗女子駅伝(2025年1月12日 たけびしスタジアム京都発着の9区間42・195キロ)

 1500&5000メートルの日本記録保持者、田中希実(ニューバランス)が兵庫のアンカー9区(10キロ)を託された。トップの京都と3分10秒差の12位で発進。4秒差の13位には東京五輪代表で23年世界選手権1万メートルで7位入賞した長崎の広中璃梨佳(日本郵政グループ)が続いた。

 田中は昨年は2区で19人抜きという快走を見せて区間賞を獲得。10度目の出場となる今大会、チーム事情も踏まえて担ったのが、自身初となるアンカーだった。

 今月17日に阪神・淡路大震災から30年を迎える。「出走するのは10回目で、震災から30年というのも重なり、そこでアンカーという役回りが来たのも縁だと思う。逃げるのではなく、向き合いたい」。田中らはユニホームに震災節目のワッペンをつけて駆けた。3キロ手前では東京を抜いて11位に浮上した。

 「(震災は)私が生まれる前の出来事で、どれだけ言葉を尽くしても、実際に体験された方の気持ちには及ばない部分があるのかなと思うんですけど…。でも、だからこそ、自分には走ることしかできない。一生懸命、生きている姿を見ていただけたら。あくまで、のびのびと自分らしくすることに意味があるんじゃないかと思う」

 最長10キロの9区には、パリ五輪1万メートル代表の石川の五島莉乃(資生堂)、東京五輪代表の岐阜の安藤友香(しまむら)ら長距離のトップクラスが駆けている。

 9区の区間記録は04年に福士加代子がマークした30分52秒。

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