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【全豪OP】錦織“5セットの鬼”! 0-2から逆襲初戦突破 マッチポイント2度しのぎ6年ぶり全豪1勝

スポニチアネックス 2025年1月12日 15時22分

 ◇全豪オープンテニス第1日(2025年1月12日 メルボルン)

 男子シングルス1回戦が行われ、4年ぶりに出場した世界ランキング74位の錦織圭(35=ユニクロ)は予選勝者の同106位チアゴ・モンテイロ(30=ブラジル)に4-6、6(4)-7、7-5、6-2、6-3で逆転勝ちし、初戦を突破した。全豪での勝利は8強入りした19年以来6年ぶりだった。

 開幕直後の大雨で屋外コートの試合が中断される中、試合は屋根付きのジョン・ケイン・アリーナで行われた。モンテイロとはストレート勝ちした19年ウィンブルドン選手権1回戦以来2度目の対戦。序盤はサウスポーのファーストサーブに苦しんだ。

 第1セットは2-2で迎えた第5ゲームで、15-15からのダブルフォールトが響いてブレークされ、先取された。第2セットは6-5の第12ゲームで40-15とセットポイントを握りながら4連続ポイントを許し、タイブレークも4-4から3本連続で落として後がなくなった。

 流れが変わったのは第3セット。第1ゲームは7度のブレークポイントを生かせなかったが、4-5で迎えた第10ゲームで2度のマッチポイントをしのいでキープ。続く第11ゲームでこの試合12度目で初めてブレークポイントをモノにし、形勢が逆転した。

 第4セットは第3ゲームをラブゲームでブレーク。第5ゲームもブレークして5ゲームを連取し、セットカウント2-2と追いついた。最終第5セットはモンテイロを前後左右に揺さぶり、先に第3ゲームをブレーク。ブレークポイントを2度握られた第6ゲームを粘り強いラリーでキープすると、最後もブレークして4時間6分の熱戦を制した。全豪オープンでフルセットの試合は通算8勝1敗と、タフゲームでの強さを証明した。

 22年1月に股関節の手術を受けて長期離脱。世界ランキングが一時消滅し、さらに右足首や左膝とケガが相次いだ。実戦復帰した昨季も右肩痛でサーブを強く打つことができなかったが、最終戦の下部ツアーで優勝。今季初戦の香港オープンでも6季ぶりのツアー決勝進出で準優勝し、「8割まで来ている。今は特に痛いところもないし、誰とやっても簡単に負けることはない」と復活への手応えを口にしていた。

 ▼錦織 マッチポイントを取られた時はほとんど諦めかけた。モンテイロが勝ってもおかしくなかった。それでも戦い続けて、第4、5セットは良いプレーができた。体のコンディション?もちろんフィーリングはいいよ。

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