◇第33回全日本高校女子サッカー選手権決勝 藤枝順心5-0神村学園(2025年1月12日 ノエスタ)
決勝戦が行われ、藤枝順心(静岡)が神村学園(鹿児島)を5-0で下し、3大会連続8度目の優勝を飾った。3連覇は大会史上初の快挙。
藤枝順心は前半4分、右サイドを駆け上がったFW藤原凛音の右足シュートがネットに突き刺さり、幸先よく先制に成功。同12分には左CKを獲得し、ゴール前の混戦をDF柘植沙羽が押し込み追加点を挙げた。さらに、同40分にはMF鈴木由真が右サイドから豪快なミドルシュートを放ちリードを広げた。
なでしこジャパンのニルス・ニールセン監督、日本サッカー協会の佐々木則夫女子委員長が来場しピッチを見つめる中、後半19分には右CKにファーサイドのDF尾辻夏奈が頭で合わせ4点目を奪った。同42分にはFW弦間結月が右クロスに頭で合わせ5点目。決勝での5得点は1996年大会の埼玉(現・埼玉平成)に並ぶ最多記録となった。試合終了を告げる笛が鳴ると、選手は抱き合い、歓喜の涙を流した。今大会は近江兄弟社(滋賀)との初戦で17得点を挙げるなど、6試合39得点。守備でも無失点と驚異的な強さを示した。
過去4校が5度挑戦もこれまで3連覇は果たせなかった。藤枝順心も2019、20年度大会で連覇を達成したものの、21年度はベスト4止まり。それでも2度目の挑戦で高校女子サッカーの最強女王が歴史の扉を開いた。
▼MF植本愛実 たくさんの方が応援してくれていたので最高です。(仲間に)自分たちが目指したものに向かって一緒に戦ってこられた。苦しい時もたくさんの人が支えてくれたので感謝したいです。