元日本テレビで政治ジャーナリストの青山和弘氏が12日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に出演。自民、公明両党と野党との大連立の可能性について解説した。
大連立を巡っては、石破茂首相が1日放送のラジオ番組で「選択肢としてあるだろう」とコメント、公明党の斉藤鉄夫代表も別のラジオ番組で可能性に言及した。
立憲民主党の野田佳彦代表は4日の年頭会見で「大きな危機の時の選択肢であり、平時には考えていない」と大連立を否定したが、青山氏は「正直言って、ないとは言えない」とコメント。石破首相と野田代表との強い信頼関係に触れ、「石破さんは野田さんに会いたがってる。もしかしたら会ってるかもしれない。ただお互いの政党の中の事情があるので7月の参院選まではまず無理だろう。参院選の結果次第では現実味を帯びてくる可能性があるかもしれない」と解説した。
現状で立民、日本維新の会、国民民主党と連立を組む可能性があるが、政権安定のためには野党第一党の立民と組むのが最適解なのか。青山氏は「枝野さんは大連立となったら離党します。私の取材では」と立民・枝野幸男元代表の動きを予想し、「野田さんが立憲をどこまでまとめられるか。これが微妙なんです。野田さんが党の中で中心人物かというとそうでもない。主流派は枝野さんに近い」と野田代表が大連立を否定した背景を説明した。
MCの千原ジュニアが「石破さんは本音ではどこと組みたいんですか?」と質問すると、「どこでもいいんです」と青山氏。ジュニアが「えっ?」と驚くと、青山氏は自身の取材に石破首相が「とにかく行きつくところまで行ってみるわ…」と話したことを説明。「行きつくところがどこか分かってないんです。とにかく3枚のカードを使いながら、言い方悪いけど場当たり的にやっていくしかない状況」と私見を語った。