◇全国都道府県対抗女子駅伝(2025年1月12日 たけびしスタジアム京都発着の9区間42・195キロ)
鳥取の2区で真也加(まやか)ジェルーシャ有里(大塚製薬)が8人抜きの快走を演じた。
「自分の最低限の力は発揮できたかな」
鳥取中央育英高時代を過ごした鳥取県のふるさと選手として出場。16位でたすきを受け取ると、区間5位となる12分41秒の力強い走りで順位を8位まで押し上げた。
父の真也加ステファン氏はケニア出身で、現在は桜美林大学駅伝部総監督。山梨学院大時代の1993、94年には箱根駅伝「花の2区」で区間賞を獲得した名選手で、94、95年には同大会の総合連覇に貢献している。
同じ2区を走ったことがある母の盛山玲世(せいやま・さちよ)さんからは「コースを頭にイメージすること」とアドバイスをもらい「最後に抜かれているのでアレですけど、しっかりイメージできた分、最後まで走り切れた」とうなずいた。
父から陸上を勧められたことはなかったといい「本当はテニスをやりたかった」と振り返る。しかし、道具を使うことがうまくできず、気がつけば両親と同じ陸上の道に。昨年は1500メートルで初めて日本選手権に出場し、日本記録保持者の田中希実と同組で走った。今後の目標として「1500のタイムをもっと上げていきたい」と意気込んだ。