動物学者で東京水産大学名誉教授、日本貝類学会名誉会長の奥谷喬司さんが死去したことが12日、分かった。「軟体動物多様性学会【公式】」のX(旧ツイッター)が公表した。94歳だった。
Xでは奥谷さんが2025年1月10日に亡くなったことを伝えるとともに「葬儀は家族葬で執り行われるとのことです」とした。
また「当会からは数年前に退会しておられましたが、著名な貝類研究者であられましたのでお知らせするとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします」と追悼した。
奥谷さんは1954年に東京水産大学増殖学科卒業。1966年に「相模湾およびその周辺海域の深海性貝類の分類、分布生態ならびに古生態学的関連についての研究」で東京大学理学博士を取得。1979年に国立科学博物館動物研究所研究室長、1984年東京水産大学教授となり、1996年に定年退官して名誉教授となった。また日本大学生物資源科学部教授、海洋科学技術センター、日本貝類学会元会長などを歴任した。専門は軟体動物の分類・生態・資源。