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【リーグワン】兄弟対決は相模原の兄・李承ヒョに軍配「僕のキックで勝った」弟顔負けの足技披露

スポニチアネックス 2025年1月12日 23時59分

 ◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部第4節 相模原34―26神戸(2025年1月12日 神奈川・相模原ギオンスタジアム)

 昨季9位の相模原は同5位の神戸を34―26で下し、2勝目(2敗)を挙げた。試合では相模原のHO李承ヒョ(り・すんひょ)、神戸のSO李承信(り・すんしん)の兄弟が同時先発。注目の兄弟対決は兄に軍配が上がった。

 三重から今季、相模原に移籍した李承ヒョ。チームが神戸に公式戦初勝利を挙げた一戦で、兄にとっても弟からの初勝利となった。「素直に勝ててうれしい。神戸というか、僕にとっても地元の特別なチームに勝てたのがうれしい。家族にとっても特別」と喜んだ。

 FW最前列のフッカーながら、この日は弟顔負けの足技で見せた。24―7で迎えた後半9分、WTBカートリー・アレンゼがタックルで神戸のLOブロディ・レタリックの落球を誘うと、こぼれ球を確保。するとガラ空きのスペースへ、専門のキッカー顔負けの低い弾道のキックを蹴り込んだ。

 すぐさま追い掛けるアレンゼと、弟の李承信。先にボールを触ったのは弟だったが、捕球しきれずに再びボールがこぼれると、アレンゼ、最後はSOジャック・ストラトンと渡り、勝利を大きく引き寄せるトライとなった。「僕のキックで今日は勝った」と思わず笑みをこぼした李承ヒョ。後半25分に退くまでに、ディフェンスやセットプレーでも体を張り続けた。

 試合は弟にとって通算50試合出場となる節目だった。実は数日前には神戸側から依頼があり、家族の一員としてビデオメッセージを贈ったという。もちろん「勝て!」と激励するわけにもいかず、「お互いにいい試合にしよう、と話しました。不思議な気持ちでしたね」と李承ヒョ。昨秋には弟に続いて日本代表キャップをつかみ、この日は名実ともに兄の威厳を保った。

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