西武の源田壮亮内野手(31)が12日、埼玉県所沢市内の球団施設で会見し、昨年12月に週刊文春で報じられた不倫の事実を認めて謝罪した。元乃木坂46でタレントの妻・衛藤美彩(32)とともにそれぞれのインスタグラムを更新して「共に前を向いて歩んでいく決意をいたしました」とも投稿。グラウンドを訪れていたファンに頭を下げ、失った信頼を取り戻す決意を明かした。
午前9時ごろ。グレーのジャージー姿で報道陣の前に立った源田は無数のシャッター音が響く中、頭を下げ、自ら口を開いた。
「たくさんの方にご迷惑をおかけしましたし、家族を裏切ってしまって、野球界やライオンズファンの方も裏切ってしまった。本当に申し訳ありませんでした」
昨年12月25日、週刊文春に不倫を報じられて以降は初めて公の場に姿を見せて謝罪。報道内容の事実を問われて「はい」と返答した。一連の騒動を巡っては妻で元乃木坂46の衛藤と話し合い、再出発を決めた。妻からは「とにかく野球で結果を出していくしかない」と言葉をかけられたという。朝には自身のインスタグラムを更新して「妻と直接話し合いを行い、夫婦共に前を向いて歩んでいく決意をいたしました」と投稿。衛藤も「夫が野球に専念できるように」とSNSを更新してサポートを誓った。
源田は球界を代表する遊撃手として23年のWBCでは世界一に貢献。大会中に右手小指を骨折しながらも出場を続けるおとこ気を見せ、列島を沸かせた。チームでも20年から昨年まで主将を務め、精神的支柱だっただけに責任を痛感している。「野球選手として、人として信頼していただいていたのに、そういった気持ちを全て裏切ってしまった」と猛省した。
謝罪を終えて自主トレのためグラウンドに入る際には一塁側とバックネットにいるファンに向かって深々と2度、頭を下げた。ファンからは「源田さん頑張ってください」と声が飛ぶ場面も。ノックを受けるなど体を動かした。「信頼を取り返せるように、野球に真摯(しんし)に取り組んでいきたい」。今後は例年通り所沢市の球団施設で自主トレし、信頼を取り戻すシーズンに向けて体を仕上げていく。
(福井 亮太)
【源田に聞く】
――どんな思いで過ごしてきた。
「本当にいろんな方に対して申し訳ない気持ちと、本当に何とか野球で取り返していくしかないと思っています。そういった気持ちで練習はしていました」
――ファンに対しては。
「もしかしたら、これでライオンズのことが嫌いになってしまったファンの方もいるかもしれませんし、今まで応援してくださったファンの方に対して本当に申し訳ない。その気持ちしかないです」
――以前にも現役時代をずっと西武で…という言葉があった。その思いは変わらない。
「もちろんずっとそうですし、これからも変わらない。野球選手として、ライオンズのためにずっと頑張っていきたいと思っています」