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【高校サッカー 13日に決勝戦】7大会ぶりV狙う前橋育英・竹ノ谷 亡き父にゴール「ささげたい」

スポニチアネックス 2025年1月13日 4時30分

 全国高校サッカー選手権はきょう13日、東京・国立競技場で決勝が行われ、前橋育英(群馬)と流通経大柏(千葉)が激突する。7大会ぶりの優勝を狙う前橋育英は12日、都内で約1時間の最終調整。マルチな役割で名門を支えるMF竹ノ谷優駕(2年)は、特別な思いを胸にピッチに立つ。

 「チャンスがあればゴールを決めて、お父さんにもささげたい」

 昨年10月、ネパール出身の父ティカラムさんを交通事故で亡くした。熱心なサッカーファンだった。物心ついた頃には、竹ノ谷もボールを蹴り始めた。どんな時も「お前ならできる」と励ましてくれた存在。「落ち込んだ時もあったけれど、逆に“お父さんのために”という思いも強くなった」。今大会は全5試合にフル出場。ボランチと左サイドバックを務め、汗かき役として攻守に走り回る。

 初優勝した7年前の決勝と同カード。当時の映像は何度も見てきた。「全てを出しきって勝ちたい」。日本一を天国に届ける。それが何よりの親孝行になる。 (坂本 寛人)

【流通経大柏 逆転得点王で柚木V導く!】

 技術と運動量を兼ね備えた流通経大柏MF柚木が、よく知る相手エースに勝って頂点に立つ。今大会得点ランク2位の4得点を挙げている相手FWオノノジュとは昨年の高校選抜でチームメートだった。開会式では「決勝で会おう」と誓い合った。自身は現在2得点も「まだ追い越せる。絶対に負けられない」とライバル心を燃やす。大会期間中は都内で合宿してきたが、この日は同校に戻って最終調整。「自分がチームを勝たせる」と意気込んだ。

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