オリックスのドラフト2位・寺西(日体大)が“舜平大カーブ”習得で開幕1軍入りを目指す。大阪・舞洲での新人合同自主トレ第2クール2日目。練習の合間に、自主トレを行っていた同学年の山下からカーブの握り方を伝授してもらった。
「カーブ(の握り)を聞いて。向こう(山下)もいろんなことをしゃべってくれるんで、ありがたいですね」
最も自信があるというフォークに加えてカットボール、スライダーが主な球種で、カーブは「持ち球にあるけど、得意じゃない」と苦笑い。山下の大きな武器である球種を「(山下は)決め球でもカウント球でも全部扱えている。(同じカーブを)目指していきたい」と吸収し、緩急を生かしたい算段だ。
この日は合同自主トレ後初のブルペン入り。捕手を立たせた状態で直球のみを5割程度の力で23球投じた。視察した岸田監督は早くも評価。「“飛ばさんでええで”って思うくらい投げていた。能力が高いなと」。目標とする開幕1軍入りへ、最速153キロ右腕は「2月に今より強度も上げて持っているものを出せれば」とアピールを誓った。(阪井 日向)