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DeNA・牧“十手トレ”で初30発だ!骨格標本、木刀、キックボクシング…ユニーク自主トレ公開

スポニチアネックス 2025年1月13日 5時32分

 時代劇で銭形平次のような岡っ引きが「御用だ!御用だ!」と犯人を追いながら手に持つ「十手(じって)」。12日に鹿児島県鹿屋市内で公開した自主トレで、似た形の武器をDeNA・牧は両手に持った。前に突き、回す。琉球古武術の武器「釵(さい)」だ。

 「手だけで動かすものではない。腕だけで使うと、腕が痛くなってくる。全身を使って体幹を入れると、痛くならない。バッティングにも生きてくる」

 価格1万2000円、680グラムの武具。肘や手首の柔らかさがないと扱えず、上半身と下半身が連動しないと小手先だけの動きになる。大事なのは「力の入れ方」。力みのない動作がバットコントロールにつながり、打席内での重心移動にも通じる。「一つの引き出しになる。シーズン中は試合が続くので今のうちに野球以外のことを身に付けたい。いざとなった時に思い出せれば」と説明した。

 昨年までと同様に骸骨の骨格標本でスポーツトレーナーから体の構造や骨の動き方を学び、木刀も振った。グローブを手にはめてパンチとミドルキックも繰り出すキックボクシングもした。野球以外の動作で新たな体の使い方を体感し、「普段野球で使わない筋肉も使う。凄くいい練習ができている」と汗を拭った。

 師事してきた大和が戦力外になって昨季限りで退団。今回から大和の故郷で先頭に立ち、阪神・井上、西武・古賀悠らに助言を送り、昼休憩には報道陣に弁当を振る舞った。「ホームランを例年以上に打ちたい。30本打てればいい」。目標は5年目で初となる30本塁打の“大捕物”だ。(神田 佑)

 ≪「極細バット」も導入≫牧は長打力アップへ「極細バット」を取り入れた。打球部を16ミリ細くした48ミリの新バットで、重さも170グラム軽い700グラム。約2時間の打撃練習で使用し「芯を外すと、くっそ痛い。うまく芯を見つけて打つ練習にもなる。ミート力(を上げる)」と試した。通常バットよりヘッドの走りを感じやすく、シーズン中も次打者席で素振りに使う予定。「いざ打席に入る時に普通のバットでヘッドを感じやすくする」と説明した。

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