ロックバンド、LUNA SEAのベーシスト・J(54)が11・12日の両日、都内でライブを行い、ソロとしての全国ツアー「J LIVE TOUR 2025 -BLAZING DAYS-」をスタートした。
Jバンドのメンバーがステージに姿を見せたその最後。上手から駆け出してきたJは中央のお立ち台に上がると、左手の人差し指を天に突き刺した。
大歓声に包まれると、スタッフからベースを受け取り、満員に膨れ上がった会場を見つめ「OK、東京。飛ばしていこうか!」と呼びかけた。
手を挙げ歓喜するフロアに向け、最初に投下したのは「go crazy」。ブラックゴールドのベースをうならせると、心地良いグルーブに会場は沸き立っていた。
「会いたかったぜ、東京!!!」。最初のMCでは「ついに2025年もスタートしました。そして全国ツアーもスタートしました。今日がライブ初めっていうヤツらも、一発かましていきましょう!!」とあいさつ。
燃え上がる思いを表現するように。「PYROMANIA」のイントロが流れると、会場が真っ赤に染まった。曲中、Jの「恵比寿、燃やしちまえ!」の合図で、観客は持っていたライターを取り出し、頭上で着火。「一緒に歌ってくれ!」の誘いに、大合唱が広がっていた。
同曲の後のMCでJは「ここから見る景色はとんでもない。灼熱に戻ってきました!」と愛おしそうにオーディエンスを見つめていた。
ツアーは13枚目のアルバム「BLAZING NOTES」(29日発売)を“半分”引っさげて開幕。当初予定より発売日が遅れた理由についてJは「こだわり過ぎた」と苦笑い。「でもライブで先に聞くのも良いよね。Don’t think. Just feel!でお願いします!」と語ると、リード曲「TIME BOMB」など今の思いを詰め込んだナンバーを演奏。アグレッシブな「TIME BOMB」の曲中では、Jの体をグリーンやブルーのレーザーがうごめく演出もあり、視覚でもファンを圧倒した。
前作から約3年3カ月ぶりとなった新作の制作中は「自分自身に目を向けた」と回想。「3年間色々あったよね。みんなのそれぞれの時間に重ねて」と語りかけ奏でた「Field of Roses」では、「♪Open Your Eyes~」とぬくもりを感じる歌声で、舞台を見つめるファンを包み込んでいた。
終盤のMCでは「昨日と今日で、最高のスタートを切れました」と感謝。「みんなに、Jもっと行けるぞと背中を押された。さらなる高みへ。目指す場所が明確に見えたライブでした。この熱を次の会場にもつなげて、日本全国燃やしちゃいましょう!!」と力強いメッセージを送っていた。
約1時間半で15曲を演奏したライブのアンコールでは、両手を大きく広げ会場中の声を受け止めるような姿があった。十字架のように浮かび上がったシルエットは、JとJの音楽に熱狂する一人一人の心と心が繋がっていることを確信した瞬間だった。
ツアーは4月13日の東京・恵比寿リキッドルームまで、大阪、埼玉などで全16公演を展開。結成35周年を迎えたバンドは、2月22・23日に東京ドームで2デイズ公演を行うことが決まっている。
◇アルバム特設ページ(https://www.j-wumf.com/BLAZING_NOTES/)