◇全豪オープンテニス 第2日(2025年1月13日 メルボルン)
女子シングルス1回戦が行われ、2年ぶりに本戦に進んだ世界ランキング63位の内島萌夏(23=安藤証券)は同40位のマグダ・リネッテ(32=ポーランド)に4-6、6-2、7-6で逆転勝ちし、全豪オープン初勝利を挙げた。
第1セットは4-5からの第10ゲームをブレークされて落とした内島は、第2セットを3ゲームのブレークで奪取。ブレーク合戦となった最終第3セットは6-6から10ポイントタイブレークにもつれ込んだが、10-8で制した。
真夏の屋外コートで2時間14分の熱戦。試合中、コート奥の日陰に入って休むこともあった内島は、ボレーのドロップショットでタイブレークを締めくくると両腕を突き上げてバンザイ。日本人の応援団に「ありがとうございます!」と感謝を述べてサインにペンを走らせた。2回戦では世界15位のミラ・アンドレーワ(17=ロシア)と対戦する。
母の出身地マレーシアで生まれた内島は、日本へ移った9歳でテニスをスタート。19年にプロ転向し、23年の全豪オープンで四大大会の本戦に初出場した。24年は全仏オープンで四大大会初勝利を挙げ、全米オープンでも1勝、日本代表としてパリ五輪にも出場し、世界ランキングも100位以内に入るなど飛躍を遂げていた。