G大阪は13日、吹田市内の万博グラウンドで約1時間半の練習行った。17日から始まる沖縄キャンプを前にフィジカルトとシュートを組み合わせた練習で始まり、3チームに分かれてハーフコートでの紅白戦形式の練習で締めた。
2月14日のC大阪との開幕戦まで一カ月だが、MFダワン(28)が海外移籍を前提にチームを離脱。中国1部の北京国安への移籍が決定的になっている。ダワンはこの日、G大阪のクラブハウス内でトレーニングし、段ボール2箱ぶんの荷物を持ち出した。
G大阪が昨季4位に躍進した一因にダワンの存在がある。守備的MFながら、攻撃に絡んで何度も決定機を演出。最終節で2位・広島を3―1で下した試合ではダワンのヘディングで落としたボールをDF中谷進之介(28)が決めるシーンがあった。一カ月でダワンの穴を埋められるのかどうか。FW坂本一彩(21)のベルギー1部ウェステルローへの期限付き移籍に続いての主力の流出は順調に力をつけてきたポヤトス・ガンバにとって痛手となる。主将のFW宇佐美貴史(32)は「いない選手のことを言っても仕方ない」。DF中谷も「起きちゃったことなので、どうしようもない」と冷静に受け止めている。
守備的MFでコンビを組んでいたMF鈴木徳真(27)は「一緒にやってきたので寂しい思いがあるけど、自分の成長のために決断したのだから頑張ってほしい。ビッグクラブの良いところは次の選手がすぐに現れるところ。僕は僕のプレーをするだけ」と不安はない様子。ポスト・ダワンの1番手は昨季、大卒ルーキーながら12試合に出場したMF美藤倫(22)。「チャンスですね。ダワンは偉大な選手なので、僕では物足りない部分があるとは思うけど、僕にはダワンにない良さがある。そこを生かしてアピールしたい」と力強く話した。