◇NFL NFCワイルドカードプレーオフ(2025年1月12日)
NFCワイルドカードプレーオフの2試合が行われ、第2シードのイーグルス(東1位)と第6シードのコマンダーズ(東2位)がディビジョナルプレーオフへ進出した。イーグルスはホームで第7シードのパッカーズ(北3位)を22-10、コマンダーズは敵地で第3シードのバッカニアーズ(南1位)を23-20で破った。
イーグルスはキックオフのファンブルリカバーにより、第1Q最初の攻撃を敵陣28ヤードから開始。3プレー目でQBハーツがWRドットソンへTDパスを通し、わずか1分32秒の攻撃で先制した。このクオーター最後にFGを決めて前半を10-0で折り返すと、第3QにもハーツがTDパスを決めて快勝した。
今季史上9人目の2000ヤードラッシャーとなったRBバークリーは25回のランで119ヤードを獲得。今季ジャイアンツから加入し、自身初のプレーオフ出場に「ここにいられてうれしい。チームメートに感謝したい。またホームで試合があるので突き進むだけだ」と話した。
4季ぶりのプレーオフ進出となったコマンダーズは、20-20で迎えた第4Q残り3秒からKゴンザレスが37ヤードのFGを決めて“サヨナラ勝ち”。上位シード相手に下克上を果たし、チーム名が「レッドスキンズ」だった06年1月7日、ワイルドカードのバッカニアーズ戦(17-10)以来、実に6945日ぶりのプレーオフでの白星となった。
昨季4勝13敗だったチームは今季、クイン・ヘッドコーチ(HC)を迎えて劇的に変化。レギュラーシーズン後半戦は試合終盤に驚異的な強さを見せ、5連勝締めの12勝5敗でフィニッシュした。新人QBダニエルズも成長し、この試合では2TDを含むパス35本中24本を成功させて268ヤードを獲得。第4Q残り55秒ではスクランブルの4ヤードランで決勝のFGポジションを確保する落ち着きぶりを見せた。「ファンはこの喜びを長く待っていた。彼らのためにも本当にうれしい」と語った。コマンダーズはディビジョナルプレーオフで第1シードのライオンズ(北1位)と対戦する。
NFCワイルドカードプレーオフの残り1試合、第4シードのラムズ(南1位)―第5シードのバイキングズ(北2位)はロサンゼルス周辺の山火事の影響で、アリゾナ州グレンデールに会場を移して13日(日本時間14日)に行われる。