◇大相撲初場所2日目(2025年1月13日 東京・両国国技館)
脊髄損傷から復帰して4場所目を迎えた東三段目4枚目の元幕内・炎鵬(30=伊勢ケ浜部屋)は豊雅将(時津風部屋)に押し倒しで敗れ、黒星発進となった。
立ち合いで中に入ることができず、相手の出足に後退。持ち味を発揮できずに敗れ「自分の立ち合いが弱かった」と淡々と振り返った。相手は同じ石川県出身で181キロの巨漢。「先輩としていい相撲を取りたかったけど、相撲はひどかったですね」と反省した。
能登半島地震から1年が経った。「1年は早いなと思いながら、自分も1年でいろいろとあったことを振り返って、新しい気持ちで迎えた」という。この日も館内からは大きな声援が飛び、幕内の取組並の盛り上がり。「落ちて時間がたっても、応援してもらえるのはありがたい」と感謝を口にする。新たな1年への抱負を問われ「ケガなく1年無事に土俵に上がりたい」と話した。