2.5次元アイドルグループ「すとぷり」が5日、さいたまスーパーアリーナコンサートで、夏にジェルが原作を手掛けるショートアニメ動画シリーズ「遠井さん」を映画化することを発表した。
「遠井さん」とは、ジェルが6年前から公式YouTubeチャンネルで連載してきたアニメ動画。自ら原作、絵コンテ、脚本、動画編集、さらには男性も女性も最多9人ものキャラクターの声色を使い分けてアフレコと、全てを自主制作してきたコメディーアニメだ。そんな小さな個人活動から始めた作品が、今ではYouTube総累計再生数100億回を突破。ついに全国公開の映画となる。
「本当に創作活動、動画作りが大好きで、実は(22年8月から24年1月までの心身不調による)活動休止期間中から準備を進めていました」。しかも、コメディーでありながら、ジェルの深いメッセージが込められた内容であることも明かした。
映画化に踏み出すきっかけとなったのは、その活動休止期間の約1年半前。同作の「須堂さん編」の投稿だった。学校内のいじめをテーマにした短編ストーリー。「いじめられた方だけじゃなく、いじめた側も救われる(展開)にしたら、すごくいろんな人に届いてね」。ジェルの繊細で感受性豊かな性格が、モノづくりに向いていた。
今後も公開まで入念に制作していくという。「最強エンターテイナーとして笑いを届けるのはもちろん、皆さんの心に寄り添った泣ける最高のものにするので楽しみに待っていてください」と誓った。
すとぷりとしては、昨年夏公開のすとぷり初主演アニメ映画「劇場版すとぷりはじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~」に続く、2年連続での銀幕進出。昨年には、小説、中学英単語本、公式ファンブックの3書籍も出版した「遠井さんシリーズ」で、今度は爆笑で観客にポッポコーンをこぼさせる映画を届ける。