阪神OBで野球解説者の浜中治氏(46)が4月に誕生する中学の硬式野球チーム「甲子園ボーイズ」の初代コーチに就任することが13日、分かった。同氏は96年ドラフト3位で阪神に入団。右の長距離砲としてオリックス、ヤクルトでも活躍し、11年限りで現役を引退した。
15年から19年までの5年間は阪神で打撃コーチを務め、大山悠輔をはじめ多くの打者を指導。23年9月には、さわかみ関西独立リーグに所属する和歌山ファイティングバーズのゼネラルマネジャー(GM)に就任した。
日本野球機構(NPB)の解説、評論活動の傍らアマチュア球界の発展にも尽力。今後は指導の幅を中学生にも広げる浜中氏は「地元の和歌山で独立リーグにも関わっていることもあり、野球人口の減少は身をもって感じています。少しでも野球の裾野を広げる活動ができればと思っています。これまでの経験をすべて伝えていきたい」と育成に意欲を示した。
今後、新チームは兵庫県西宮市を拠点に活動を開始する予定。練習は主に週5日で、トレーナーも在籍し選手をサポートする。同氏も今春から不定期ながら未来の大砲育成へ向けて力を注ぐ。