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巨人・戸郷 日の丸グラブでつかむ25年沢村賞、26年WBC出場「圧倒的成績を残さないと」

スポニチアネックス 2025年1月14日 5時31分

 巨人・戸郷翔征投手(24)が13日、宮崎県延岡市の母校・聖心ウルスラ学園のグラウンドで自主トレを公開した。日の丸が刺しゅうされた侍ジャパン仕様のグラブを手に、韓国プロ野球・斗山の李映河(イ・ヨンハ)投手(27)ら4人の韓国投手と合同練習を重ねている。助言を惜しまず、韓流の良さも吸収。今季の目標に沢村賞を掲げ、その先の26年WBCへの出場と、国際大会での再会を誓い合った。

 日の丸とともに戦う。戸郷の手には、昨年のプレミア12で使用した日の丸が刺しゅうされたグラブが握られていた。「プレミア用に作ったけど、いい革でなじませたら良かった。あれを使うと思います」。侍ジャパン仕様のグラブを、巨人でのシーズンでも継続して使用予定と明かした。

 自主トレから、国際大会への意識も醸成されている。2年連続で韓国人投手との合同トレ。「韓国の野球を学べる一つの方法でもある。凄くいい自主トレを送れている」とうなずく。巨人でも活躍した韓国・斗山の李承(火ヘンに華)(イ・スンヨプ)監督から球団を通じて打診され、昨年から斗山の李映河と汗を流す。19年に韓国プロ野球で17勝を挙げ、プレミア12に2大会連続出場した右腕からもお願いされ、新たに3選手も加わった。

 3年連続12勝のエースは「ありがたいことに僕を頼ってくれている。教えられる知識は全部言っている」と助言は惜しまない。発見もある。「トレーニングで重量を持ったり、大事だなと思って取り入れた」と韓国式を吸収。「この時期にブルペンに3、4回くらい入っている」と早い調整にも刺激を受けた。

 23年のWBCで世界一に貢献した。「そういう場所で再会できたらうれしい。僕の自主トレから羽ばたいていってくれたら」と夢見る。昨年のプレミア12では決勝の台湾戦で先発も、敗戦投手になった。「今思い返しても凄く悔しい」。雪辱の舞台は来春のWBC。「凄く出たい。日の丸の重さを昨年も感じた。出るには圧倒的な成績を残さないといけない」と今季の目標に沢村賞を掲げた。

 「選考される方々をあっと言わせる成績を出せるように。15勝以上でないと獲れない。貯金を10個以上つくれるように」と求めるレベルは高い。「現状維持は退化」と例年以上にトレーニングでは体幹を重視。目指すのは、名実ともに日本のエースの座だ。 (青森 正宣)

 《マー君&甲斐から経験値吸収したい》新加入選手との対面を心待ちにした。楽天から日米通算197勝の田中将が移籍。戸郷は「頼りになる存在が加わってくれた。メジャーで活躍している姿を見ていた。調整法や投球術、学びたいことはたくさんある」。ソフトバンクからFA移籍の甲斐とは23年WBCで共闘。「僕らにない引き出しも必ず持っている。日本一を何度も経験されている捕手。話してみたい」と胸を高鳴らせた。

 《エースの背番号18つけてみたい》背番号18への憧れも語った。昨季まで背負った菅野がオリオールズに移籍して空き番に。堀内恒夫、桑田真澄、杉内俊哉らが背負った伝統球団のエース番号。戸郷は現在20番をつけており「もちろんつけてみたい。ただ、凄く重い番号。そのプレッシャーを背負えるくらい、“あいつにつけさせたい”と言われるような成績を今年残したい」と力強く誓った。

 

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