DeNAの「仕事始め」にあたる「年始全社シェア会」が14日、横浜市内の球団事務所で開催され、昨年26年ぶり日本一を達成した1軍チームが表彰された。
DeNAならではの表彰風景だ。通常なら「昨年は日本一になりました。今年も頑張ろう」で気持ちを統一するのが仕事はじめ。だがこの球団は違った。例年この会で実施される「ファイブスター表彰（昨年における5部門の優秀者、チームが表彰される）」で、26年ぶり日本一をとげた「三浦DeNA」の「プロジェクトチーム」が表彰された。
チームは昨季、指揮系統を「オフェンス」「ディフェンス」に2分したことに加え、「ユニホーム組」以外の組織構造の充実化をはかった。データ戦略、トレーニングなど多くのセクションが充実し、その結果として頂点に登りつめた。
この日は、その1年のプロジェクトが「“Never Before（かつてない）”Winner」として表彰された。その名のトップは「三浦大輔」ではない。最初に名が登場する吉川健一データ戦略部長が代表してスピーチし、「最初にこのプロジェクトを耳にしたときは、本当に“泣きそうになりながら”という感じでした。でも1年間やると決めて、今、自分がここで表彰を受けていますがチームに携わった全員の方の力だと思います」とあいさつした。
組織の中の努力目標としての「1軍日本一」。それを年始に表彰するというDeNAならではの独自光景が球団事務所に広がった。（大木 穂高）