巨人前監督の原辰徳氏(66)が14日、客員教授を務める千葉県勝浦市の国際武道大で通算20度目となる特別講義を実施した。海外FA権を行使し、昨年12月にオリオールズと契約した菅野智之投手(35)に「メジャーリーグへの夢をずっと持っていた。良い結果を出してもらいたい」とエールを送った。
自身が監督だった20年にポスティング制度で移籍交渉を進めた際には、コロナ禍などの影響もあって合意には至らず、巨人に残留した。今回の移籍に際しても相談を受けたことを明かし「何年契約とかケチくさいことは言わない方がいいと思うよ。1年勝負で自身を戦場に送り込んで、頑張りなさい。良いチームが智之を選んでくれると思うよ」と助言を送ったという。
菅野は昨年、15勝3敗で最多勝、最高勝率、MVP、バッテリー賞、ゴールデングラブ賞、ベストナインと6冠に輝き、巨人の4年ぶりのリーグ優勝に貢献。昨年12月にオリオールズと年俸1300万ドル(約20億円)の1年契約で合意している。