歌舞伎俳優の市川團十郎白猿（47）が14日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」（月～金曜後1・00）にゲスト出演。長女で舞踏家・女優の市川ぼたん（13）について語った。
司会の黒柳徹子から「團十郎さんは7年前に奥様の麻央さんをお亡くしになって、1人で子育てを頑張る父でいらっしゃったんですけど。今いかがですか」と問われると、團十郎は「まあ1人では限界がございますので、いろんな方々にお力添えをたまわりながら、まあなんとかやってます。至らないところだらけですね」と謙虚に語った。
黒柳が「ちゃんと麗禾（ぼたんの本名）さんも、日本舞踊の、市川流の四代目市川ぼたんとして活躍。凄い」と紹介すると、團十郎は「まあ彼女自体は凄いんですけれども、私が親としてできる範囲が限られてきますよね。やっぱり舞台、私も仕事してるので。そういう部分では（子供）2人に申し訳ないなと思うことはありますよ」と続けた。
ぼたんが出演しているドラマを見ることもあると言い「着々と自分がやりたいことを進んでいこうというような意志が見えてきたので、ある意味私があまり干渉しすぎるのも良くないという判断をして。なるべくものを言わない父でいたいなと。もちろん家ではね、父親としてはもちろん言うんですけど、芸事の先輩というんですか、芸能界的な、そういうことは一切何も言わないようにしようと思いました」と話した。
ぼたんから相談を受け、相談に乗ることはよくあるという。「これはしゃべんなくちゃいけないとか、肝心な点が肝としてある場合は、そこだけは個人として話して。だからって具体的にこの台本はこうだねっていうことはあえて言わない」などと述べた。
それは自身のためになると言われると「私自身も2人子供教えてると、歌舞伎教えたり、現代劇を教えてる時に自分がやる時に改めて自分がうっかり忘れてる時もあるじゃないですか。そんなようなことを思い出させてくれるんで、やはり丁寧に見て。学びになりますね」と笑顔で話した。
黒柳が「ぼたんさんは背も伸びて、お母様のお洋服が着られるようになった」と明かすと、「そうなんですよ、こないだ麻央のコートですか。もうすっかり後ろ姿はママに似てきてね」と團十郎。「彼女がコートの裾が可愛らしく広がってるじゃないですか。私も一緒にいる時可愛いコート着てるなって思ってたんですよ。よく似合うようになっちゃって、目を細めてます」と声を弾ませた。
「性格は麻央さんに似てる？」と問われると、團十郎は「そうですね。やはり2人とも似てるんじゃないでしょうか」とぼたんだけでなく長男の歌舞伎俳優・市川新之助についても似ていると証言。「やっぱりDNAって言うんですかね、私にも似ちゃってるところもあるんですけど、彼女に似てるところがあるんでうれしいですね」と喜んだ。
ぼたんの團十郎、新之助の襲名についての反応に関しては「やっぱりこう心配？無事で終わってほしいっていうけなげな気持ち。実際自分自身が何かを支えられるかっていうと難しいって思いながらも、自分で何ができるかっていうことを模索するような素直な気持ち。そういったようなことを彼女は真正面から向き合う人間なんで」と語り、「人間性が非常に優れているなと。自分の娘に対して言うのはおかしいんですけど、とても素直に、純粋に生きてますね」と明かした。