柔道男子66キロ級の阿部一二三(27)、女子52キロ級の阿部詩(24)兄妹が14日、東京都渋谷区で行われた「渋谷サクラハーモニー」オープニングイベントに出席した。
総合教育企業の株式会社スプリックスが発足した同プロジェクトの一環として、受験生を応援するイベントを実施。スペシャルゲストとして登壇した阿部兄妹は勉強にまつわる学生時代の思い出話を披露し、受験生にエールを送った。
トークセッションの中で、今年の抱負を発表。阿部詩は「世界一!!」と記したボードを掲げた。東京五輪に続く連覇を狙った昨年のパリ五輪ではまさかの2回戦敗退。「いろいろ考えて、もう世界一を目指すのはつらいことだなと…けどやっぱり、自分にはこれしかないと改めて感じた。今年は必ずもう一度世界一になって、また強い阿部詩を皆さんに届けられたらなと思います」。今年6月の世界選手権での奪還を見据えた。
「去年はすごく悔しい1年だった」と回顧。今後は、2月以降の国際大会または4月5~6日の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)で復帰する見込みとなっている。2028年ロサンゼルス五輪へ向かう再出発の年。「今年はもう一度世界一になって、柔道に全てをかける1年にしたいと思っています」と決意を込めた。