大相撲初場所は14日、東京・両国国技館で3日目の取組が行われ、綱取りに挑む大関・琴桜(27=佐渡ケ嶽部屋)は平幕の翔猿(32=追手風部屋)に引き落としで敗れて早くも2敗目。豊昇龍(25=立浪部屋)は小結・若隆景(30=荒汐部屋)を寄せ付けず3連勝とした。
史上6組目の同時昇進が期待される両大関はくっきり明暗が分かれた。豊昇龍は立ち合いからちゅうちょせず攻め込んで若隆景を一方的に突き出し。5秒で勝負を決めて強さを見せつけた。琴桜は過去6連勝中だった翔猿を土俵際まで追い込んだが一瞬の引きにあわてたのか不覚を取った。4日目は豊昇龍が隆の勝と、琴桜は霧島と対戦する。
3場所ぶりに復帰した横綱・照ノ富士は西前頭筆頭の霧島との長い相撲を寄り切りで制し、2連勝で白星を先行させた。
大関2場所目で今場所から大銀杏(おおいちょう)を結った大の里は隆の勝を一方的に押し出して2勝1敗。土俵際の攻防で同体ではないかと物言いがついたが、軍配通り大の里の勝利となった。
8場所ぶり再入幕の伯桜鵬は初顔合わせとなった琴勝峰を下して初日から3連勝。激しい突っ張り合戦から一時体勢を崩す場面もあったが、気合満点の表情で押し出した。昨年春場所で110年ぶりの新入幕Vを果たした尊富士は取り直しとなった阿武剋との一番で攻めの姿勢を貫き、押し出しで勝利した。これで初日から3連勝となり、4日目は同じく好調の40歳・玉鷲と対戦する
所要79場所で新入幕を果たした31歳の玉正鳳は時疾風に寄り切りで敗れて2連敗。激しい突きで主導権を握るも左を差されてそのまま土俵を割った。