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朝青龍のおい天狼星 武蔵丸のおい光武蔵に勝った!前相撲で元横綱“代理対決”

スポニチアネックス 2025年1月15日 4時47分

 ◇大相撲初場所3日目(2025年1月14日 両国国技館)

 新弟子らによる前相撲が始まり、元横綱・朝青龍のおい天狼星(てんろうせい、18=錣山部屋)が武蔵川親方(元横綱・武蔵丸)のおい光武蔵(19=武蔵川部屋)との注目の対戦を制し、白星デビューを飾った。

 立ち合いから光武蔵が突っ張りで攻め込むが、天狼星がタイミング良く突き落としで勝利。館内の拍手を浴びた天狼星は「ちょっと緊張したけど、最初の相撲で勝てて良かった」と笑みをこぼした。

 新日本プロレスでも活躍したブルー・ウルフの次男。明徳義塾中時代は3年時に軟式野球で全国3位に輝いたが、元朝青龍らの誘いで相撲転向を決意した。しこ名は父の名にちなみ「狼」の文字も入り、太陽の次に明るいといわれる「シリウス」の漢字表記。師匠の錣山親方(元小結・豊真将)は「相撲界で一番に輝く星になってほしい」と期待を込めた。

 12日には元朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさんと会食し「頑張れよ」と激励されたという。いとこの大関・豊昇龍の活躍にも刺激を受け、「自分は自分の道で一生懸命頑張る」と目を輝かせた。

 敗れた光武蔵は武蔵川親方の現役時代をほうふつさせる突き、押しを披露。「速い相撲を取る。もっと頑張る」と力強く語った。叔父同士は武蔵丸の5勝4敗。将来性豊かな2人による名勝負の数え唄はまだ始まったばかりだ。(中村 和也)

 ▽前相撲 新弟子検査に合格した力士、ケガなどで番付外に降下した力士が翌場所の序ノ口の番付に記載される序列を決める相撲。春場所は2日目、それ以外は3日目から行われ、3勝(春場所は2勝)で勝ち抜けとなる。出場した力士は新序となり中日に土俵上で化粧まわし姿を披露する。通算成績には加算されない。

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