ロッテからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の争奪戦が米球界最大の話題となっている中、25年度の国際アマチュア選手の契約期間がいよいよ15日(日本時間16日)から始まる。
AP通信によると、昨年度はドミニカ共和国から546人、ベネズエラから365人、メキシコから52人、パナマから26人、コロンビアから24人、オランダ領キュラソーから11人が契約を結んだ。他はバハマから9人、ニカラグアから7人、オーストラリアと台湾からそれぞれ6人、オランダ領アルバから5人、ブラジルと日本から各2人、コスタリカ、ドイツ、ハイチ、ウガンダから各1人といった内訳になっている。
1年前は初日に290件の契約が成立した。今年は一部の球団が佐々木獲得を優先し、他選手との契約を保留にしているため、この数は少し減るのかもしれない。現在、佐々木獲得の可能性が残る3球団と報じられているのはブルージェイズ、パドレス、ドジャース。25年度の国際選手契約で割り当てられるボーナスプールは、ブルージェイズとパドレスが630万ドル(約9億9540万円)、ドジャースは510万ドル(約8億580万円)だ。
しかしながら15日以降、球団はトレードを通じて、ボーナスプールを最大60%まで増加させることが可能になる。取引は25万ドル(約3950万円)単位で行うが、例外として、球団は残りのボーナスプール全額を一度に譲渡することもできる。大詰めを迎えるが、このトレードの動きにも注目が集まる。