NBAスパーズのスター選手、PGクリス・ポール(39)とCビクター・ウェンバンヤマ(21)が13日(日本時間14日)に行われた敵地レイカーズ戦後、ロサンゼルスの山火事で自宅が全焼した敵将JJ・レディック・ヘッドコーチ(HC、40)の子供たちにサイン入り試合用ユニホームをプレゼントした。スポーツ専門局ESPNが報じた。
レディックHCの2人の息子、ノックス君とカイ君はバスケットボールに夢中で、NBA選手のユニホームやトレーディングカード、サインなどを大量に集めていた。山火事発生後に避難して家族は無事だったが、自宅とともにこれらの“宝物”も全て失われた。
ポールはクリッパーズ時代に4シーズン、レディックHCと一緒にプレーし、子供たちの件も知っていたという。同HCは「彼が試合前に電話してきて“試合に勝っても負けてもユニホームをプレゼントする”と言ってくれた。クリス(ポール)がこういうことするのは不思議じゃない」と感謝しきり。「私や家族、今回被害を受けた全ての家族に対し、人々が示してくれた支援や愛、寛大さに圧倒されている」と述べた。
笑顔になった子供たちを見て、ウェンバンヤマは「こんなに熱狂的なファンだったとは知らなかったが、僕はJJ(レディックHC)が好きだし、あの子たちの一日を幸せにできるならそうするよ」と笑顔。ポールは現役時代のレディックHCがガードとして「究極のライバルだった」と明かしながらも、「ただのチームメートに過ぎない選手もいるが、JJは家族の一員だ。だから、息子たちのためにしてあげたいと言ったんだ。彼らがどれだけバスケットボールのファンか知っているから」と説明した。