日本ハム・栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(63)が東京都内にある名将・三原脩氏の墓参りをした。12年の日本ハム監督就任時から欠かさない墓参り。日本ハムの初代球団社長でもある三原氏の墓前に花を供え、手を合わせた。
日本初のプロ契約選手で、監督通算1687勝を誇る名将。「現役、監督のときから球界全体を意識してプロ野球の価値を上げ、球団社長となってもプロ野球の在り方を考えておられた」。それはプロ野球最盛期の礎となったが、今は野球人口の減少が進んで「違った意味で野球界の過渡期にきてる。今まで勝つための戦術を学ばせてもらったが、今後は野球に対してどう接していくかを考えないといけない。三原さんには“そういう発想を持て”と言われたように感じる」と言った。
サッカー、バスケットボールなどさまざまなエンターテイメントの中で、プロ野球は魅力を伝える必要性が出てきている。その一翼を担う侍ジャパンについて「今まで以上にインパクトを与えてくれたら」と願い、名将の墓前に球界発展へさらなる寄与を誓った。
(秋村 誠人)