昨季限りで現役を引退した元ソフトバンクの和田毅氏(43)が、スポーツブル公式チャンネル「石橋とアスリートが盛り上がって三田」に出演。マウンドの和田氏に「ぶっ飛ばすぞ!」と凄んだ相手を明かした。
日本一も経験してプロになじんだ入団2年目。先発したが「今日はダメだな」という試合があった。
和田氏は打ち込まれ、気が抜けた状態で投げていた。
すると捕手の城島健司氏(現球団CBO)がマウンドまで歩いて来て「おい、毅!お前、今適当に投げてるだろ。見たら分かるんだ」と言われた。
さらに「今日しか来られないファンもいる。一生に一回しか来られないファンもいるかもしれない。またそういう姿で投げたら、ぶっ飛ばすからな!」と叱られた。
この真剣な言葉で、和田氏は「プロ野球ってそういうところなんだ。自分ではなく、ファンのために一生懸命投げないといけないんだと城島さんに教えられた」と明かした。
その試合以降はどんなときも一生懸命に投げるようにマインドが変わったという。和田氏は「それを22年間守れたことを僕は誇りにしてます」と、振り返った。
この話には後日談があり、城島氏にそのときの叱責に対する感謝を伝えると、「実は王(貞治)会長に言われた言葉なんだ」と明かしてくれたという。