ロックバンド「LUNA SEA」のボーカル・RYUICHIこと、歌手の河村隆一(54)が14日放送のテレビ東京「ありえへん∞世界」に出演。2年ほど前から原因不明の発声障害に苦しんでいたことを明かした。
河村は「自分がまさか、歌を歌うことに難しさを感じたり、挫折するとは思わなくて。ある時かどうしても、歌えない。コンサートでLUNA SEAでは必ずと言っていいくらいWISHという曲を歌うんですけど。もう何千回も歌っていると思うんです。リハーサルから本番。でもWISHですごく歌えない、歌い辛いフレーズがあった」と話し始め、「本当に俺、このまま歌っていていいの?とか。ステージを降りなきゃいけないのかな?」と苦しんだという。
河村は19年に肺がん手術、22年には声帯の手術を受けた。だが、ここ2年ほど前から苦しんだのは原因不明の発声障害だったという。河村は「ずっと発声障害みたいな物を抱えて、ステージに立っているということはこれまでなかったので、悔しくて泣いたりしたこともあった」と吐露した。
「LUNA SEA」のメンバーは、仲間であり、ライバルであるという思いもあり「自分が役不足なんじゃないかとか、迷惑をメンバーにもかけてるんじゃないかとか。色んな事を感じるわけですよ。ステージを降りたらいいかなって言葉が出そうになった」という。だが、その瞬間に「何をやるかより、誰とやるかが問題だ」という言葉を掛けられ「その言葉に凄く救われた」と感謝。「今、無理しなくてもいいよっていう言葉が、慰めよりも、光が注いでいることを教えてくれているというか。最高のメンバーですね」と実感を込めた。
その後、試行錯誤を繰り返し「歌詞がひらがなで書いてあったりすると、なかなか出ない発音とか発声がある中で、それを英語やカタカナに置き換えた瞬間に歌えるようになった」と河村。また、「どうやったら、苦手な所を克服できるかを、一生懸命考えて、最終的には脳の神経外科とか、内科とかの先生に診て頂いて、出していただいた薬がすごく効いたんです」とも明かした。
今では「見せたいパフォーマンスに届かなくても、必ず今日よりも明日、明日よりも明後日、伸びていくと信じているし、自分はこんな状態でもステージに上がってボーカリストとして生きるって道を選んだわけですよね」と言い、2月22、23日に東京ドームで開催されるツアーファイナルでは「ここでやっぱりミラクルを起こしたいですね。自分の想像をはるかに超える瞬間をいくつも数えられるようなライブにしたい」と語った。