日系選手のケストン・ヒウラ内野手(28)がロッキーズとマイナー契約を結び、春季キャンプは招待選手として参加すると15日(日本時間16日)、大リーグ公式サイト「MLB.com」のマーク・ファインサンド記者が自身のX(旧ツイッター)で報じた。
ケストン・ヒウラはカリフォルニア大アーバイン校時代の16年夏に日米大学野球の米国代表として来日経験があり、19年にブルワーズでメジャーデビュー。同年は19本塁打をマークするなど、デビューから4年で50本塁打をマークした。
昨季はシーズン途中にエンゼルスとマイナー契約を結び、7月にメジャー昇格も10試合で打率・148、0本塁打、1打点だった。
米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、ヒウラについて「メジャーリーグで大きなパワーを発揮してきた。しかし、残念ながら、そのパワーは三振によって台無しになっている」とし、MLB通算1084打席(294試合)で50本塁打も390打席が三振で、36%という三振率の高さが課題と指摘した。
また、二塁手としての守備力も「グラブワークは高く評価されていない」とし一塁、外野を守る状況もあったとした。
それでも同サイトは、2年連続100敗以上を喫しているロッキーズにとってヒウラ加入は「十分な補強となる」と指摘。ロ軍の一塁手、指名打者はクリス・ブライアントがケガがちで、マイケル・トグリアも昨季25本塁打を記録も三振率32・1%とヒウラ同様、三振が多いとした。
だからこそ、両者や外野陣に負傷者が出れば「ヒウラの出場時間がいくらか増えるかもしれない」とし、ロッキーズの本拠クアーズ・フィールドは標高約1600メートルの高地にあり、空気抵抗が少なく、ボールが他球場より飛ぶため“打者天国”として知られているだけに「クアーズ・フィールドで彼の打撃を見るのはいいショーになるだろう」とした。