「舞台小説 ついてる!~めぐりめぐる、おむすび~」(2月12から16日、クールジャパンパーク大阪SSホール)の発表会見が16日、大阪市内であり、吉本新喜劇の島田珠代(54)が30年前に発災し阪神淡路大震災について回想した。
舞台は99年から現在までを描いた作品。阪神淡路大震災のその後や、東日本大震災、新型コロナ禍などが描かれている。吉本新喜劇が公演をするなんばグランド花月(NGK)から近い「一人暮らしで、日本橋で被災した」という珠代。「カベにヒビが入り、いろんなものが倒れた」そうだ。自身はすぐにNGKに駆けつけたが、連絡を取れなかったり、交通手段を閉ざされた座員が続出したという。
「桑原和夫さんが神戸で、連絡が取れなくて。公衆電話で並んでたって。桑原さんの和子おばーちゃんの役、誰か忘れたけど、皆で長いセリフを覚えて、1回目(の舞台)を迎えたのを覚えてます」と振り返った。
また、女優・山崎千惠子(60)は大阪市内で被災。「ストーブの安全装置ってこんなに効くんだ」と気づいたそうだ。ショックだったのは神戸・長田に住む友人のこと。結婚した場所が同じ軽井沢だったという縁があった。何もかも消失したが「(結婚式場に)電話して、2人で撮った写真をすぐに送ってもらった。それがうれしかった。地震で、火災で何もかも燃えてしまうと。心が痛かった。写真はなくなったら終わりの時代でした。いろんな体験しましたが、忘れられない思い出」と当時のエピソードを披露した。