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甲斐の人的補償・伊藤優輔とは 新人時代に堀内恒夫氏が才能絶賛 昨年は筒香死球でオースティン大暴れ

スポニチアネックス 2025年1月16日 15時10分

 国内フリーエージェント(FA)権を行使してソフトバンクから巨人に移籍した甲斐拓也捕手(32)の人的補償として、5年目右腕の伊藤優輔投手(28)が巨人からソフトバンクに移籍することが決まった。巨人、ソフトバンクの両球団が16日に発表した。

 東京都荒川区出身の伊藤は都小山台、中大、三菱パワーを経て2020年ドラフト4位で巨人入り。プロ1年目の21年11月に右肘内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けて育成契約となったが、24年7月24日に支配下へ復帰し、同30日の阪神戦(甲子園)でプロ初登板を果たした。

 プロ4年目で訪れた待望のデビュー戦では1―4で迎えた7回、3番手として登板した。最初に打席へ迎えた途中出場の島田に粘られたが、9球目の150キロ直球で三飛。近本は7球目のカットボールが高めに外れて四球で塁に出したが、中野を8球目フォークボールで空振り三振。近本の二盗失敗で三振ゲッツーとなり、得点圏に走者を進めることはなかった。

 投球内容は1回で打者3人に対して24球を投げ、無安打無失点。1三振を奪って1四球を与え、直球の最速は152キロだった。

 また、現役時代に巨人のエースとして通算203勝をマークし、巨人監督も務めた堀内恒夫氏(77)は新人時代の伊藤が開幕前に行われた日本ハムとの練習試合で投げる姿を見て「彼は面白い。すぐに使えると思うよ。球は速いしキレもいい」と21年2月21日のブログで絶賛。

 「変化球もいいんだけど課題を言うとすればフォークの精度。これを、もう1段階上げられれば尚、良し、だな」と注文を付けた上で「昨日は1イニングだけだったけどその1イニングでいいんだよ。まずは中継ぎで。2~3イニング投げられるのは他にいるから今は焦ることはない。勝ちゲームじゃなくてもいいから彼の場合は、早く1軍のマウンドに上げて1軍で経験を積ませてあげた方がいいだろうね」と具体的な起用法にも触れて活躍を楽しみにしていた。

 24年8月17日のDeNA戦(横浜)では11―1の大量リードで迎えた9回に4番手として登板。2死走者なしの場面で林の代打に出た筒香への初球が死球となり、激怒した主砲・オースティンがベンチを飛び出して両軍入り乱れて乱闘寸前となり、警告試合を宣告されたこともある。

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