国内フリーエージェント(FA)権を行使してソフトバンクから巨人に移籍した甲斐拓也捕手(32)の人的補償として、5年目右腕の伊藤優輔投手(28)が巨人からソフトバンクに移籍することが決まった。巨人、ソフトバンクの両球団が16日に発表した。
巨人から人的補償として他球団に移籍するのは伊藤で15人目。
伊藤は巨人を通じて「4年間という短い間ではありましたが、約2年をリハビリに費やし、本当にたくさんの方々に支えられて去年初めて1軍で投げることができました。今年はさらに飛躍できる年にしようと思っていた矢先の出来事だったので少し驚いてはいるのですが、この4年間のジャイアンツでの経験を糧にしてソフトバンクホークスで活躍し、日本シリーズでジャイアンツと戦えるように頑張っていきたいと思います」とコメント。
また、海外FA権を行使してオリオールズに移籍した菅野智之投手(35)の穴を埋める先発候補の一人として伊藤の名前を挙げていた阿部慎之助監督(45)も球団を通じて談話を発表。「昨年支配下に復帰し、今年の飛躍を期待していた選手の一人でした。気持ちが強い投手ですから、新しい環境に移っても力を発揮してくれると思っています。活躍を期待しています」とエールを送った。